パーキンソン病患者におけるビデオを利用した腕振り運動プログラムによる歩行の改善
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概要
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パーキンソン病(PD)患者において歩行障害は難治性であり,その対策として在宅で実施可能な歩行訓練の開発が望まれている.本研究はPD25例(55〜77歳,平均68.9±6.3(SD),Hoehn & Yahr II〜IV)を対象にしてビデオモニターを用いてモデルの運動を真似て腕振りや足踏みなどの在宅運動を3〜4週間実施し,22例が訓練を終了した.訓練前後で歩行を比較すると10m往復歩行時間(前/後=29.6/24.3秒;p=0.002),1歩(step)の歩幅(前/後=43.7/50.1cm;p<0.001),歩数(cadence)(前/後=108.1/109.8歩/分:p=0.462)となり,歩行時間と歩幅が有意に改善した.しかし,脱落した3例中2例にすくみ足を有し,十分な訓練が施行できなかった.歩行速度の改善はcadence前値が少ない症例ほど高く,歩幅の改善は歩行速度が遅く,歩幅が小さい症例ほど高かった.腕振り運動はリズムキューの応用であり,ビデオを利用することにより在宅でも簡単に実施できる.
- 社団法人日本リハビリテーション医学会の論文
- 2008-10-18
著者
-
大越 教夫
筑波大学臨床医学系神経内科
-
永田 博司
茨城県立医療大学神経内科
-
大越 教夫
筑波技術大学保健科学部神経内科
-
大越 教夫
東京医科歯科大学 大学院 脳神経機能病態学
-
石井 亜紀子
筑波大学臨床医学系神経内科
-
小國 英一
茨城県立中央病院神経内科
-
林 明人
順天堂大学医学部リハビリテーション科
-
小國 英一
茨城県立医療大学付属病院
-
小國 英一
茨城県立医療大学附属病院 神経内科
-
永田 博司
茨城県立医療大学医科学センター神経内科
-
永田 博司
茨城県立医療大学 医科学センター
-
大越 教夫
筑波技術大学 保健科学部保健学科
-
石井 亜紀子
筑波大学臨床医学糸神経内科
-
小國 英一
茨城県立医療大学付属病院第1診療科
-
大越 教夫
筑波技術大学
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