幼少期における自然体験の重要性の再検討と教育的意義
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
本論は,自然体験の幼少期における重要性を再検討し子どもの成長における意義を明らかにする。16世紀より欧米の教育思想家が,幼少期の自然体験の重要性を唱え,実践してきた。日本では教育研究者が,その影響を受け,独自の教育論を展開し,教育界に貢献した。今日では様々な研究者が,幼少期における自然体験の重要性や意義を指摘している。その意義とは,知・徳・体のバランスのとれた人格形成に繋がり,多面的な教育的効果が期待できることである。近年自然体験は,子どもを取り巻く環境の変化から減少傾向にある。このような現状を危惧し,教育行政は,子どもの自然体験を促す取り組みを実施しているが,効果が十分に表れているとは言えない。今後の課題として,大人が子どもの成長に自然体験が有用なことを認識し,意図的に体験を促す必要があり,豊かな自然環境の整備や地域や家庭に定着した活動の推進が考えられる。
- 日本理科教育学会の論文
- 2007-07-31
著者
関連論文
- 大原美術館における「お話作り」による幼児のための絵画鑑賞プログラム
- 大原美術館における模写による幼児のための絵画鑑賞プログラム
- 大原美術館における対話による幼児のための絵画鑑賞プログラム
- 大原美術館における幼児のための彫刻鑑賞プログラム
- 絵本の読み聞かせ後の輪郭画用紙と白色画用紙における子どもの絵画表現の比較
- 絵本の読み聞かせと輪郭画用紙の活用が幼児の絵画表現へ与える効果
- 幼少期における自然体験と自然科学への関心・自然に対する心情との関連性
- 親子の折り紙遊びを通した家庭における造形活動への支援と効果
- 家庭における幼児の折り紙遊びにみる色・形の関連性と色彩識別能力
- 学級規範に関する子どもの捉え方の保育者と小学校教諭との相違
- 地域と連携した幼児期における地震防災教育の普及(第2部自由論文)
- 幼児期における地震防災教育の実践モデル
- 幼少期における自然体験の年代別比較と望ましい自然体験の在り方
- 幼保小の円滑な接続を支援する学級経営観尺度の開発
- 家庭における子どもの人物画にみる装飾表現と描画欲求
- 幼少期における自然体験の重要性の再検討と教育的意義
- 低年齢児の四肢を使用する運動遊びと保育者の働きかけによる変化
- 家庭における子どもの自然体験に対する保護者の認識と教育的意義
- 実践報告 幼児の素材体験を支援する木材と低温溶融金属を使ったピース独立式ジグソーパズルの考案と制作
- 家庭における折り紙遊びを通した親子関係の深まりと子の自主性の育ち
- 歩行開始後の運動遊びにおける操作系動作の発達と環境構成
- 幼稚園教育における自然に関わる保育内容の変遷と今後の展望
- 小学校生活科学習の先行体験に適する「自分の成長」を主題にした絵本 : 生活科教科書との視覚的共通性の視点から
- 資料 身近な材料を使った造形遊びを主題にした絵本と小学校生活科学習との関連性--先行体験としての幼稚園教育における絵本環境
- 植物とその栽培を主題にした絵本と小学校生活科学習との関連性--先行体験としての幼稚園教育における絵本環境
- 生き物とその飼育を主題にした絵本と小学校生活科学習との関連性--先行体験としての幼稚園教育における絵本環境
- 自分と身近な自然・季節の変化・地域の生活とのかかわりを主題にした絵本と小学校生活科学習との関連性--先行体験としての幼稚園教育における絵本環境
- 自分と学校・近所の人々とのかかわりを主題にした絵本と小学校生活科学習との関連性--先行体験としての幼稚園教育における絵本環境(1)
- 自分と身近な公共の乗り物とのかかわりを主題にした絵本と小学校生活科学習との関連性--先行体験としての幼稚園教育における絵本環境
- 図画工作・美術科教育における表現手段の指導と表現様式の獲得
- 図画工作・美術科教育における展覧会及びコンクールの意味と絵画指導の問題点
- 現代における幼児期の家庭教育の重要事項と課題
- 保育者としてふさわしい身体を養成する身体表現の可能性とその実践
- 幼保連携に対応した保育者養成の追求
- 1990年代末以降の国立大学における保育士養成の成立理由 : 最初に成立した岡山大学の事例的研究
- 幼年期の家庭における造形活動と人的環境としての保護者とのかかわり
- 幼児の頭足人的表現形式に関するH.Engの主知説批判
- 幼児の初期人物描画の理論的説明における主知的見解への批判
- 保育者の専門性としての造形理解と幼年造形教育学の構築 (特集 保育者の専門性と保育者養成)
- 研究資料 幼児の人物画研究における用語問題
- 特定幼児の描画活動に見られる人物表現の変容過程 : 人物画・第3期のプロフィール表現・レントゲン描法・家族画を中心にして
- 一幼児の積み木遊びに見られる多様な発達的特徴
- 幼児の頭足人的表現形式に関する先行研究の問題点--W.L.Brittain(1979),鬼丸吉弘(1981),林健造(1987),長坂光彦(1989)の研究を中心にして
- 罫線・升目と幼児文字の書字パターン
- 主知説の解釈の可変性とその問題点
- 幼児の頭足人的表現形式の連続描画に見られる対象の重要度による描き分け
- 幼児期における言語環境としての絵本に関する一考察
- 一幼児の積み木遊びに見られる多様な発達的特徴
- 保育者と小学校教諭における学級経営観,子どもの捉え方,及び規範意識の育ちに関する認知の関係(第2部 自由研究論文)
- 一幼児の積み木遊びに見る生活体験を通した立体表現の多様性
- 学級規範に関する子どもの捉え方の保育者と小学校教諭との相違(第2部 自由研究論文))
- 頭足人的表現形式に関する先行研究の問題点 : A. Cambier(1976),園田正治(1976),J. Goodnow(1977),長坂光彦(1977)の研究を中心にして
- 頭足人的表現形式に関する先行研究の問題点--R.Arnheim(1954),E.M.Koppitz(1968),R.Kellogg(1969),井出則雄(1975)の研究を中心として
- 幼児の頭足人的表現形式に関するK.Buhlerの主知説批判
- 特定幼児の人間画に見られる頭足人的表現形式の構造と変異性
- 一幼児の人間画に見られる頭足人的表現形式の変異性とその発達的変化
- 幼児の頭足人的表現形式に関する先天的記憶説・自己中心性説・象徴表現説への批判
- 平成8年度文部省内地研究員出張報告 : 筑波大学大学院博士課程芸術学研究科への派遣
- 速記的書き言葉としての幼児文字と内言との関連性
- 特定幼児の描画活動における「人間画」の発生とその退行的現象
- 頭足人的表現形式に関する先行研究の問題点 1
- 用語 "scribble"とその訳語の妥当性に関する研究 : "scribble"から 'INFANTS' DRAWING' ヘ (I)
- 愛媛県と東京都における法令と手工科加設校の変遷との関連性 : 愛媛県手工教育史(第一報)
- 特定幼児の描画活動と会話文の発達過程に関する一考察
- 親子の折り紙遊びを通した家庭における造形活動への支援と効果
- 大原美術館における幼児のための彫刻鑑賞プログラム
- 絵本の読み聞かせ後の輪郭画用紙と白色画用紙における子どもの絵画表現の比較
- 保育における多様な表現(2.保育フォーラム,第3部 保育の歩み(その2))