大原美術館における対話による幼児のための絵画鑑賞プログラム
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概要
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大原美術館が1993年から行っている幼児対象プログラムのうち,絵画鑑賞プログラム「対話」について,筆者らは14年間の実施記録をもとに考察して,以下のような結論を得た。環境との相互作用により発達する幼児に対して行われる美術館職員の発話は,人的環境からの言語的応答であると同時に,絵画という物的環境からの応答に代わるものとなり,対話は幼児と絵画作品の相互作用を促す役割を果たす。「対話」の中で,幼児は言語訓練の機会を得,絵画の諸要素に出会い,絵画や美術館との関わりの端緒を得る。
- 2009-03-21
著者
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高橋 敏之
岡山大学大学院教育学研究科
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岡山 万里
兵庫教育大学大学院連合学校教育学研究科博士課程:財団法人大原美術館
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岡山 万里
岡山大学大学院教育学研究科修士課程
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高橋 敏之
岡山大学大学院教育学研究科発達支援学系幼児教育講座
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