看護学生の実習前後における認知症高齢者のアウトカム判定とケア実施率の関係
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
【目的】本研究の目的は,看護学生の実習前後における認知症高齢者のアウトカム判定とケア実施率の関係を明らかにすることとした.【対象と方法】対象は,A大学3年生で調査協力の得られた38人の看護学生とその受け持ちの認知症高齢者38人である.方法は,学生に実習前後での受け持ち認知症高齢者の状況について「認知症ケアのアウトカム評価票」に記入してもらった.【結果】アウトカム評価26項目の信頼性係数クロンバックα係数は,1回目は0.85で2回目は0.83であった.アウトカム変化率で最高値維持が高かったアウトカム項目は,「周辺症状(行動障害)」で,改善は「コミュニケーション」,「過去の趣味・生きがいの現実」,維持は「着替え」,悪化は「なじみの暮らし継続」,最低値維持は「役割と発揮の有無」であった.ケア実施率では,『目をみて話す』が高かった.【結語】実習においては認知症高齢者の「コミュニケーション」等の改善が期待でき,環境整備のケアは症状の改善をもたらす.
- 北関東医学会の論文
- 2008-08-01
著者
関連論文
- 神経難病患者に対する訪問看護のアウトカム評価
- 地域住民に対する尿失禁予防・対処活動継続のためのカレンダー表の実施率と評価
- 地域住民に対する尿失禁予防・対処活動継続のためのカレンダー表の実施率と評価
- 2.尿失禁外来における看護活動の展開(第1回「群馬高齢者医療フォーラム」)
- 高齢者の排尿ケアに関する学習会の評価と介護支援専門員が困難と感じた事例の課題--介護支援専門員とその他の職種との比較
- 老年看護学の対象理解にライフヒストリー・インタビューをとり入れた学習効果
- おむつ体験による学生の不快感の特徴と排泄ケアの学び
- 訪問看護ステーションのケアの質保証と効果的な経営管理の方法 (特集 在宅ケア)
- 認知症高齢者のおだやかスケールの開発
- 看護学生の実習前後における認知症高齢者のアウトカム判定とケア実施率の関係
- 自宅で生活している認知症高齢者の排泄行動と家族の排泄介護に影響する要因
- 地域在住高齢者における頻尿・尿失禁の可能性と背景条件との関連--介護予防講習会の参加者の自己評価から
- 尿失禁看護相談 (焦点 新しい外来看護をデザインする) -- (患者・家族が変わる外来看護の実践活動)
- 尿失禁患者に対する排尿モニタリングの有用性と排尿自立に向けた援助 : 脳梗塞患者の1事例を通して
- 老年看護学実習前後における認知症高齢者のアウトカム判定と学生のケア実施率
- 群馬県における専門看護師教育ニーズに関する調査
- 老年看護学実習における学生のヒアリハットの内容と教育方法
- 学生の老年看護学実習についての評価 : 学生のやる気を高める条件
- 看護学生が痴呆高齢者への対応で困難を感じる状況の分析
- 高齢尿失禁患者の排尿パターンの把握から習慣化訓練を試みた例 (特集 尿失禁ケアにおけるEBNの展開)
- 機能性尿失禁の行動療法 (特集 尿失禁ケアにおけるEBNの展開) -- (尿失禁のタイプ別 治療・ケアに関するエビデンス)
- 看護研究を始めよう(平成12年度群馬大学公開講座B) : 最初の第1歩文献検索から研究デザインの理解まで
- 青年期の看護学生と高齢者の希望の比較に関する研究
- ライフ・ヒストリー・インタビューによる看護学生の高齢者イメージの変化 : 高齢者一般のイメージとインタビューに応じた高齢者像の比較から
- 神経難病患者に対する訪問看護のアウトカム評価
- 通所リハビリテーションを利用する高齢者の健康管理に対する自己効力感の研究
- 認知症ケアのアウトカム評価方法の開発 その2 : 原案の使用可能性と改良
- ケアマネジャーからみた在宅ケア利用者の自立支援・介護予防の条件
- 自分流枕の癒しと睡眠の主観的評価
- エンド・オブ・ライフケアニーズと在宅ケアマネジメントの実践
- 地域住民ができる認知症予防法の関連因子--介護予防講習会の参加者の自己評価から
- 12.終末期高齢者の看護計画立案までのケアパス作成とその評価 : 一般病院における終末期高齢者ケアの改善を目指した取り組み(一般演題,第55回北関東医学会総会抄録)
- 認知症ケアのアウトカム評価票原案の開発
- 認知症ケアのアウトカム評価票の項目別にみた重み付け得点と影響する評価者因子
- 老人看護専門看護師実習に対する病院スタッフの反応と評価
- 大腿骨頸部骨折地域連携パスを適用された高齢患者と看護師からみた退院準備状況の評価
- 私のベスト・ケアプラン(No.8)訪問看護師とケアマネジャーが連携して取り組んだターミナル事例に対するケアプラン
- 意思確認が困難な終末期高齢患者の看護 : 家族との話し合いによりその人らしさを看護に取り入れることを目指した終末期看護支援手順導入の効果
- 膀胱留置カテーテルを長期間使用している認知症高齢者に対するカテーテル離脱のためのケア内容と効果
- 大学(老年看護学分野)から発信する介護予防活動の戦略と研究成果
- 介護老人保健施設入所中の認知症高齢者のニーズの特徴
- 介護老人保健施設に入所している高齢者の一回排尿量・尿失禁量・残尿量の実態とケアの検討--学生が受け持った高齢者の分析
- 認知症ケアのアウトカム評価票による質改善活動 (ナーシング・フロンティア 認知症ケアの質評価--アウトカム評価票の開発と質改善の取り組み)
- 事例でわかる 社会資源活用法--ナースが患者さんにできること、すべきこと(第6回)病棟看護師が今すぐできる社会資源の活用法(2)既存の退院時サマリーを少し工夫して社会資源を活用する
- 事例でわかる 社会資源活用法--ナースが患者さんにできること、すべきこと(第5回)病棟看護師が今すぐできる社会資源の活用法(1)入院時のアナムネ聴取から退院後の社会資源活用を予測する
- 事例でわかる社会資源活用法--ナースが患者さんにできること、すべきこと(第1回)社会資源を活用すれば患者も病棟ナースも楽になる--今日からできる社会資源活用法
- 介護保険サービスにより自立となった利用者の特性とサービス導入の検討
- 実践研究REPORT アルツハイマーをもつ高齢者に対する学生のケアの工夫と評価
- 看護師の看護記録に対する情報開示の自信を高める条件--A組合連合会所属病院の記録委員への研修会前後の教育効果の分析
- ナースキャップの是非に関する研究--看護師のモラールと看護師・患者の意識の比較調査の分析
- 私のベスト・ケアプラン(No.7)本人・家族の思いを尊重した97歳の私の祖母の施設ケアプラン
- 成功する訪問看護ステーションはここが違う (特集 成功する訪問看護ステーション--やる気が起こる職場づくり)
- "できるADL"を高める退院計画--学生にもできた退院計画
- 認知症高齢者の買い物・金銭管理ケアプログラムにおける行動特性
- 事例でわかる社会資源活用法 ナースが患者さんにできること、すべきこと(第10回)事例別 社会資源の専門的活用法--社会資源を活用して在宅ターミナルが順調にいった事例
- 事例でわかる社会資源活用法--ナースが患者さんにできること、すべきこと(最終回・第12回)座談会 社会資源の活用は多職種の連携から始まる
- 坐骨神経痛の事例に対するマッサージ・つぼ療法を導入した退院に向けてのケアプラン
- 過疎地域に在住する高齢慢性疾患患者の健康・疾病状況と社会活動からみた健康管理の支援方法
- 学内実習における高齢者アクターを導入することの学習効果
- 老人看護専門看護師コースにおける老年看護学実習のスタッフにもたらす効果
- 患者仰向け体位からの移動兼療養用ウールボアマットの開発
- 手術を受けた高齢者の回復過程の知覚と回復意欲をはぐくむ看護支援について
- 痴呆老人の徘徊行動のタイプ別対応に関する検討 : 4 事例の徘徊行動の観察
- 機能性尿失禁患者の排尿パターンの把握とトイレット訓練プログラムの開発
- 超高齢社会に向き合う老年看護の課題(日本老年看護学会第15回学術集会)
- ある地方都市における病院マーケティング調査 地域住民の背景条件別にみた病院に対するニーズ分析
- 事例でわかる社会資源活用法 ナースが患者さんにできること、すべきこと(第8回)事例別社会資源の専門的活用法(2)難病(筋萎縮性側索硬化症:ALS)事例について
- 在宅ケアの質・経済的評価とケア法の開発
- 短期間で改善しやすい認知症ケアのアウトカム評価に影響する因子--看護学生の実習前後の評価分析から
- 僻地における訪問看護の存続を!--利用者サイドから見た訪問看護の評価と意義
- 認知症高齢者に対する「絵画療法プラン」の実践と評価
- 中高年の脳血管障害患者のQOLに関わる要因の分析
- 在宅看護の現状とその効果 : 寝たきり老人等への保健婦による家庭訪問指導の内容分析から
- 日本語版Herth Hope Indexの開発 : 日本の高齢者におけるスケールの信頼性・妥当性の検討
- 脳血管疾患患者の退院計画実施後の評価と転院となる要因 : 自宅退院群と転院群の比較
- 介護老人保健施設における認知症高齢者ケアの質改善活動とそれに伴う職員の思い
- 脳血管障害者の家族の介護場面に生じる困難に対する効果的な支援方法の検討