意思確認が困難な終末期高齢患者の看護 : 家族との話し合いによりその人らしさを看護に取り入れることを目指した終末期看護支援手順導入の効果
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概要
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本研究の目的は,意思確認が困難な高齢者の終末期ケアにおいて,家族面談を通して高齢者のその人らしさを看護に取り入れることを目指した終末期看護支援手順(第1段階,第2段階から構成されている)を作成し,支援手順にそって介入を行った患者・家族の反応ならびにケアを提供した医療スタッフの反応から,終末期看護支援手順を導入したことによる効果について評価することである.医師が終末期と判断し家族から研究の同意が得られた終末期高齢者と家族6事例の第介入を行った.結果,笑顔や覚醒時間増加等の患者の変化,家族から希望するケアを実現できた喜びの表現など,全事例で患者・家族のよい反応が得られた.また,医療スタッフは「患者の生活背景を捉えたケアの大切さに気づく」等,自身の肯定的な変化を多数感じていた.終末期看護支援手順の導入は終末期ケアの改善や質の向上に意義があるものと思われる.
- 2010-01-15
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