インターネット有料ライブ放送における指紋符号と暗号の統合

概要

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近年インターネットの広帯域化が進むにつれて、インターネット上でライブ映像などのコンテンツを提供するビジネスが実現可能になってきている。セキュアでないオープンなネットワークを用い、コンテンツを配信する場合、第三者に不正アクセスされる危険が高い。それを防ぐためには、暗号技術が利用されている。他方、デジタルコンテンツは複製が容易にでき、いくら複製されても劣化しないという特徴があるため、コンテンツ配信によるビジネスに与える損害の脅威は大きい。コンテンツの不正コピーや再配布などを抑止する対策の一つとして、電子指紋による著作権保護技術がある。本論文では、指紋符号と公開鍵暗号方式を用いた放送型暗号技術との統合により、不正アクセスと不正再配布を同時に防ぐコンテンツ保護メカニズムを提案する。また、MHPc(Modified Home Page cryptosystem)に基づいて、その実現方法を解説する。その上で、計算/通信コストの視点から、提案したメカニズムの実現可能性を示す。
2008-05-09