愛媛県松山地方における方言語彙 : 「松山地域の方言綴」を資料として
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概要
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原資料の「松山地域の方言綴」は,三好圭三シが「松山地域の方言」として御自身の認識されているものを書き留め,かつそれに共通語訳を付けられたものである。氏は明治31年(1898),愛媛県松山市南斎院町(みなみさやちょう)に生まれ,現在94歳である。18歳から25歳までの7年間を満州で過ごし,帰国後は警察官として同県伊予郡で任務にあたられた。60歳からは松山市高岡町に住み現在に至っている。 本資料は,氏の提供して下さった資料をもとに,私に項目をたて,五十音順に配列し直したものである。また,それぞれの語についてのアクセントは,資料に基づいて氏に実際に発音していただいたものである。 なお,方言として挙げられている語が共通語と同形であるものについては,紙数の都合上割愛したものもある。また,その現代語訳が共通語形になっていないもの,またその訳が発話時の話者の心情になっているもの等,若干擬義のあるところも存するが,原資料を生かす方向であえて訂正をしていない。ただし,補足の必要な部分には()を付して私に補足を加えている。
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