トップダウンアプローチによる海馬CA3錐体細胞の位相応答曲線の予測
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
トップダウンに海馬CA3錐体細胞の位相応答曲線を予測する統計力学的枠組みを提案する.まず,海馬CA3の計算は連想記憶であると仮定し,この計算を実現する物理的制約を満たしたハードウエアとして,Spike timing-dependent synaptic plasticity(STDP)窓関数と位相応答曲線で構成された最小記述モデルを導入する.統計力学を用いた解析によりこの系の自由エネルギーを導出する.そして,観測データとしてSTDP窓関数を与え,この制約下で自由エネルギーを最小化することにより,計算を最適に実行する位相応答曲線を導出する.もし,トップダウンに予測した位相応答曲線が現実の錐体細胞の位相応答曲線と一致すれば,海馬CA3は連想記憶回路として最適なハードウエアを有していることになる.
- 2008-03-05
著者
関連論文
- 細胞新生する連想記憶モデルの統計力学的解析(確率モデル,統計,学習,神経ダイナミクス,一般)
- 粒子フィルタによる細胞内Ca[2+]動態の推定--実データへの応用 (ニューロコンピューティング)
- 位相応答曲線における神経細胞の不応期の影響(脳活動の計測と解析,生命現象の非線形性,一般)
- 非線型状態空間モデルを用いた細胞内カルシウムイオン濃度の推定
- 高次摂動展開による神経振動子のSpike Triggered解析
- 細胞外電場負荷に対するシリンダーケーブルの膜電位変化の数理解析II
- Spike Response Modelの位相応答曲線
- 位相応答曲線の測定と周期外力下でのスパイク間隔分布の予測
- 分布定数型カルマンフィルタを用いた樹状突起膜電位の時空間分布の推定
- パワー拘束条件下での位相応答曲線の推定
- 細胞の摂動応答を用いた樹状突起先端部における膜比抵抗の推定
- 膜比抵抗の急峻な変化による樹状突起上の信号伝播の向上(ニューラルネットワーク画像復元及び一般)
- 膜比抵抗の急峻な変化による樹状突起上の信号伝播の向上
- 海馬CA1錐体細胞の樹状突起遠位部における膜比抵抗の急峻な低下
- 海馬CA1錐体細胞の膜抵抗分布の推定(NCとのテーマセッション : 海馬の情報処理 : 非線形現象とニューロコンピューティング)
- 海馬CA1錐体細胞の膜抵抗分布の推定(テーマセッション : 海馬の情報処理 : 非線形現象とニューロコンピューティング)
- トップダウンアプローチによる海馬CA3錐体細胞の位相応答曲線の予測
- 細胞外電場負荷時のシリンダーケーブルの振る舞いの数理解析
- 26pTE-1 トップダウン的アプローチによる海馬CA3錐体細胞の位相応答曲線の予測(ニューラルネットワーク,領域11,統計力学,物性基礎論,応用数学,力学,流体物理)
- 神経細胞樹状突起の電気的興奮性,シナプス可塑性,局所回路の動態 : AタイプK^+チャネルの機能的役割(ニューロプラットフォームシミュレーション)
- ダイナミック・クランプを実現するリアルタイム計測・制御システムの構築
- 位相応答曲線の統計的推定(機械学習によるバイオデータマイニング)
- 位相応答曲線の統計的推定(機械学習によるバイオデータマインニング)
- 位相応答曲線における神経細胞の不応期の影響(脳活動の計測と解析,生命現象の非線形性,一般)
- 樹状突起における電気的応答特性の推定
- 交流細胞外電場に対するニューロンの受動的膜電位応答の形態依存性
- 膜電位固定法における空間固定問題の数理解析
- 神経細胞のカノニカル記述の同定と統計力学 : 脳をミクロからマクロへ理解する
- 18aRD-1 Stuart-Landau振動子系から位相振動子系への巨視的漸近特性
- 6p-YD-10 スタンダードなHebb学習を用いた振動子ネットワークの相転移現象
- 粒子フィルタによる細胞内カルシウム動態の推定
- 粒子フィルタによる細胞内Ca^動態の推定実データへの応用
- 樹状突起における電気的応答特性の推定
- 樹状突起における電気的応答特性の推定
- スタンダードな Hebb 学習を用いた振動子ネットワークの相転移現象
- 粒子フィルタによる細胞内カルシウム動態の推定
- スパイクレスポンスモデルの位相応答曲線
- 粒子フィルタによる細胞内カルシウム動態の推定
- スパイクレスポンスモデルの位相応答曲線
- NEURON シミュレータによるモデルと理論の共有 : 樹状突起の理解へ向けて
- 細胞の動態から回路網の動態へ : NEURON シミュレータによる仮想生理実験
- 細胞の動態から回路網の動態へ : NEURONシミュレータによる仮想生理実験
- 網膜と皮質の不均一性を考慮した視覚系のモデル
- 網膜と皮質の不均一性を考慮した視覚系のモデル
- 網膜と皮質の不均一性を考慮した注視点移動モデル
- 網膜と皮質の不均一性を考慮した注視点移動モデル
- 網膜の不均一性と皮質での特徴抽出機構を考慮した注視点移動モデル
- Stuart-Landau振動子系から位相振動子系への巨視的漸近特性 : 3次のStuart-Landau振動子の場合
- スタンダードなHebb学習を用いた振動子ネットワークの相転移現象
- 2010年度論文賞の受賞論文紹介 : 脳情報処理の理解に向けて:神経細胞モデルによる数理的アプローチ
- 25pTD-13 ラインプロセスを用いた樹状突起の膜抵抗分布の統計的推定(25pTD ニューラルネットワーク,領域11(統計力学,物性基礎論,応用数学,力学,流体物理))
- 25pTD-12 樹状突起上に不均一に分布する膜応答特性の統計的推定(25pTD ニューラルネットワーク,領域11(統計力学,物性基礎論,応用数学,力学,流体物理))
- 25pTD-5 神経細胞の位相応答曲線における非線形効果(25pTD ニューラルネットワーク,領域11(統計力学,物性基礎論,応用数学,力学,流体物理))
- 振動子ネットワークの非同期現象による偽記憶の識別
- ラインプロセスを用いた樹状突起の膜抵抗分布の統計的推定
- 位相的記述によるタイムオフセットカーブの表現
- ショウジョウバエ幼虫の走化性行動の統計的解析
- ショウジョウバエ幼虫の走化性行動の統計的解析
- ショウジョウバエ視運動反応の実験的解析II : 短期記憶ミュータントにおけるノイズに対する頑強性の低下
- ショウジョウバエ視運動反応の実験的解析 : 動き検知能に対するノイズの影響
- ショウジョウバエ視運動反応の実験的解析 : 動き検知能に対するノイズの影響
- 非負値行列因子分解を用いたカルシウムイメージングデータからの細胞検出法(合同企画セッション:バイオデータマイニング,機械学習によるバイオデータマインニング,一般)
- 樹状突起上に不均一に分布する膜応答特性を統計的に推定する(知的システム,一般)
- ダイナミックリンクによる画像の部分どうしのマッチング
- 拡散方程式を用いた画像間の連続非線形写像の形成
- 拡散方程式を用いた画像間の連続非線形写像の形
- ダイナミックリンクによる画像の部分どうしのマッチング
- 細胞新生するスパースなHopfieldモデルの統計力学的解析(ニューロコンピューティングの実装及び人間科学のための解析・モデル化,一般)
- 相互情報量最大化による海馬CA1ネットワークのシナプス可塑性様式の予測
- ハエ視覚系に存在する再帰的な神経回路の理論解析? 並進刺激に対する応答特性
- AチャネルによるEPSPの分流抑制の緩和と神経間相互作用への影響
- 相互情報量最大化による海馬CA1ネットワークのシナプス可塑性様式の予測 : 逆再生と変速再生の場合 (ニューロコンピューティング)
- 受動的なケーブルによる低周波誘電分散特性(BCI/BMIとその周辺,一般)
- 0次減衰する連想記憶モデルの記憶容量に関する研究(一般,複雑系とニューロコンピューティング)
- 神経細胞の位相応答曲線における摂動強度の影響
- ベイズ推定法による定量的カルシウム動態推定
- ハエ視覚系に存在する再帰的な神経回路の理論解析 : 回転刺激に対する応答特性
- 0次減衰する連想記憶モデルの記憶容量に関する研究
- 相互情報量最大化による海馬CA1ネットワークのシナプス可塑性様式の予測(合同企画セッション:バイオデータマイニング,機械学習によるバイオデータマインニング,一般)
- ハエ視覚系に存在する再帰的な神経回路の理論解析II : 並進刺激に対する応答特性(一般,機械学習によるバイオデータマインニング,一般)
- 相互情報量最大化による海馬CA1ネットワークのシナプス可塑性様式の予測 : 逆再生と変速再生の場合
- ショウジョウバエ幼虫の走化性行動における連続的な偏向性前進運動
- ハエ視覚系に存在する再帰的な神経回路の理論解析IIIリアリスティックモデルの場合
- ハエ視覚系に存在する再帰的な神経回路の理論解析IIIリアリスティックモデルの場合
- ショウジョウバエにおけるノイズ頑強なオプテイックフローの検知
- ショウジョウバエの初期視覚系モデルの比較研究
- ショウジョウバエにおけるノイズ頑強なオプテイックフローの検知
- ショウジョウバエの初期視覚系モデルの比較研究
- 自己想起型連想記憶に最適な結合関数とSTDP窓関数の組合せ探索(機械学習によるバイオデータマインニング,一般)
- 神経細胞の位相応答曲線における摂動強度の影響
- ベイズ推定法による定量的カルシウム動態推定
- ハエ視覚系に存在する再帰的な神経回路の理論解析II : 並進刺激に対する応答特性