脳動静脈奇形に対する定位放射線治療後の遅発性合併症に関する文献的考察
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概要
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脳動静脈奇形に対する定位放射線治療の有用性は広く認識され普及しており,各保険会社が本治療後の被保険者の査定をする機会も少なくない。しかし,治療後の遅発性合併症についてはよく知られていない点もあると推測される。これらの合併症としては出血や嚢胞形成等が報告されており,治療後数年を経て初めて発見されることも多い。無症状の例もみられるが,死亡や高度障害に関連する重篤な病態を示す例の報告もあり,また入院や手術を要した例も少なくない。脳血管撮影にて異常血管の完全閉塞が確認されている例においてもこれらの遅発性合併症は起こりえることが報告されており,合併症の頻度自体は稀ではあるものの,治療後も長期にわたる慎重な経過観察を必要とするケースもある。今回我々はこの遅発性合併症について,保険医学の観点から検討を行った。
- 2008-03-17
著者
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