生活習慣の保険医学的検討 : 特に飲酒・喫煙習慣について
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概要
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喫煙・飲酒習慣の保険事故発生へ及ぼす影響を,平成4年から6年に加入,標準体決定(欠陥コードなし,20.0≦BMI<26.4,面接士扱は全例,社医扱は血圧<140/90)の経過件数約170,000件について検討した。1)普通死亡40歳以上男性では喫煙群で死亡率は高く,さらに飲酒を伴う最も高値であった。40歳以上女性では飲酒群で死亡率が高かった。2)疾病入院男性では喫煙量の増加と共に入院率が増加し,さらに飲酒量の増加により入院も増加した。女性では39歳以下で喫煙群の入院が多かった。3)虚血性心疾患40歳以上男性の飲酒習慣のない喫煙群で高値であった。4)脳血管疾患40歳以上の男性,女性の喫煙群で高値であった。5)乳房の悪性新生物40歳以上の喫煙(+)かつ飲酒(+)群で高値であった。喫煙・飲酒は死亡,疾病入院に影響を及ぼす。特に喫煙の影響が大きいと考えられるが,一部に飲酒の相互作用があると思われる。
- 日本保険医学会の論文
- 1998-12-15
著者
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