気管支喘息の保険事故発生状況について
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概要
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気管支喘息の重症例は謝絶体や高特体となり契約にいたらないことが多い。加入時に条件体でなく,給付金請求時医証に初めて気管支喘息の記載のある契約のエントリー時年齢群別男女別死亡指数・入院指数を基に重症例査定時に役立つ指標がないか検討しまとめた。エントリー後の死亡指数は男性281,女性326,全年齢で289で,20〜39歳の男性が最も低く女性が最も高かった。第1保険年度の死亡指数が最も高く,死因では呼吸器疾患の占率が高かった。入院指数は男性で291,女性308,全年齢で297で,保険年度で見ると第1保険年度に最も高く以後逓減傾向を示し,入院原因は呼吸器疾患の占率が高かった。複数回入院例について,呼吸器疾患での入院回数・入院日数等について検討したが,重症度の指標になるものは示せなかった。以上から気管支喘息入院後1年以内の契約の査定には配慮が必要と考えられた。
- 日本保険医学会の論文
- 2001-12-17
著者
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