B細胞起源と診断した血管免疫芽球性リンパ腫
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概要
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52歳男性。全身性表在リンパ節腫脹の経過観察中,発熱及び末梢血芽球,高ガンマグロブリン血症を認め入院。画像診断で,縦隔,傍大動脈にも多数のリンパ節腫脹を認めた。鼡径部リンパ節に,樹枝状の小血管増生や明瞭な核小体を有する大型のリンパ球浸潤を認め,血管免疫芽球性T細胞リンパ腫の像を示したが,腫瘍細胞はL-26抗体陽性,EBV in situ hybridization陰性であり,免疫グロブリン重鎖遺伝子再構成陽性,TCR遺伝子再構成陰性であった。更に,末梢血芽球はCD19, 20陽性かつκ/λ比14.4とB細胞のモノクローナルな増殖を示したため, B細胞起源の血管免疫芽球性リンパ腫と診断した。本症はT細胞性との疾患概念が確立されているが,近年T, B両リンパ球の異常クローンの出現の報告もあり, CD20陽性B細胞起源との診断は治療選択上も重要であると考えた。
- 自治医科大学の論文
- 2007-12-01
著者
-
古川 雄祐
自治医科大学分子病態治療研究センター幹細胞制御研究部
-
森 政樹
自治医科大学血液科
-
小澤 敬也
自治医科大学血液内科
-
永井 正
自治医科大学内科学講座血液学部門
-
室井 一男
自治医科大学内科学講座血液学部門
-
高徳 正昭
自治医科大学附属病院無菌治療部
-
高徳 正昭
自治医科大学附属病院 血液科/無菌治療部
-
高徳 正昭
自治医科大学内科血液学
-
永井 正
自治医科大学附属病院血液科
-
小澤 敬也
自治医科大学附属病院輸血・細胞移植部
-
森 政樹
自治医科大学附属病院 血液科/無菌治療部
-
森 政樹
自治医科大学 内科学講座血液学部門
-
森 政樹
自治医科大学附属病院 輸血細胞移植部
-
室井 一男
自治医科大学附属病院 血液科/無菌治療部
-
古川 雄祐
自治医科大学・分子病態治療研究センター・分子病態研究部
-
古川 雄祐
自治医科大学内科学講座血液学部門:自治医科大学幹細胞制御研究部
-
室井 一男
自治医科大学 内科学講座血液学部門
-
永井 正
自治医科大学 内科学講座血液学部門
-
室井 一男
自治医科大学附属病院 血液
-
小澤 敬也
自治医科大学 内科学講座 血液学部門
-
古川 雄祐
自治医科大学 分子病態治療研究センター 幹細胞制御研究部
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