時間と位置を考慮したセンサオーバレイネットワークの提案と評価(分散処理,<特集>情報洪水時代のネットワークサービス)

概要

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センシングデバイスの高性能化と低価格化により,高精度なセンシングデータを高密度に収集することが可能になった.このようなデータの多分野への応用を考えたとき,サービスの可用性を向上させるためにはオーバレイネットワーク技術を用いた共有が考えられる.しかし,既存のオーバレイネットワーク技術では,センシングデータの位置と時刻を指定した検索を行うと,クエリのフラッディングが発生したり,ノード間のデータ保持量に公平性を欠いたりすることが想定される.本論文ではセンシングデータの位置と時刻を用い,オーバレイネットワーク上でデータを集合体へ集約する手法を提案する.提案手法により.データの集合体に対して検索を行うことでクエリのフラッディングを抑制し,またデータの集合体を分散保持することでノード間のデータ保持量を公平に保つことができる.加えて,集合体を用いデータの平均値や最大値を容易に検索することを可能とした.提案手法を評価するためにエミュレータを作成し,複数の計算機による実験を行った.その結果,トラフィックを毎秒100バイト程度の増加に抑えつつ,センシングデータを集合体へと集約した.また,データの取得時には集約しない手法に比べてクエリの数を平均して約13%削減した.特に,タエリの時間幅を狭くしたときは約76%の削減を実現した.
一般社団法人情報処理学会の論文
2008-02-15

時間と位置を考慮したセンサオーバレイネットワークの提案と評価(分散処理,<特集>情報洪水時代のネットワークサービス)

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