センシングデータを考慮したP2Pネットワーク上での並列ダウンロード性能に関する一考察
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概要
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これまでP2Pやオーバーレイネットワークと呼ばれる仮想的なネットワーク上では,大きなサイズのデータを共有することが主な目的とされてきた.例えば映像データや音楽データ,ISOのイメージなどである.しかし,データに対するメタ情報や利用者からのコメント,またセンサから得られるセンシングデータのように,サイズの小さなデータに対する注目が高まっている.このような小さなデータは数多く集めることで有意義な情報になり得る.そこで,サイズの小さなデータをオーバーレイネットワーク上で共有したときにデータのダウンロードに必要な時間がどのように変化するかを本論文では実験を通して考察した.性能の変化を測るためにオーバーレイネットワーク構築ツールキット「Overlay Weaver」を用いて実験を行い,ダウンロードに必要となる時間を計測した.この実験結果から,小さなサイズのデータをオーバーレイネットワーク上で共有するには多くの計算機に分散させるよりも,ある程度の大きさのデータを少数の計算機に集約する方ダウンロードに必要な時間を短縮できることが分かった.
- 一般社団法人情報処理学会の論文
- 2007-08-02
著者
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藤川 和利
奈良先端科学技術大学院大学情報科学研究科
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砂原 秀樹
奈良先端科学技術大学院大学情報科学研究科
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松浦 知史
奈良先端科学技術大学院大学
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洞井 晋一
奈良先端科学技術大学院大学情報科学研究科
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藤川 和利
奈良先端科学技術大学院大学
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砂原 秀樹
慶應義塾大学
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砂原 秀樹
慶応大
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砂原 秀樹
慶應義塾大学|奈良先端科学技術大学院大学
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洞井 晋一
奈良先端科学技術大学院大学情報科学研究科|大阪大学大学院情報科学研究科
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砂原 秀樹
奈良先端科学技術大学院大学
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藤川 和利
奈良先端科学技術大学院大学情報科学センター
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砂原 秀樹
日本ソフトウェア科学会
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