分散環境における計算機群の名前環境統一機構の実現(インターネット関連技術,及び一般)

概要

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計算機の低価格化,高性能化により,個人が利用する計算機の台数が増え,複数台の計算機を利用する環境が一般的になっている.分散環境では,ファイルシステムの名前空間は個々の計算機に強く依存しており,システムに依存するファイルを利用する場合,あらかじめ個々の計算機のファイルシステムの名前空間を把握しておく必要がある.現在はNFSを利用して,ホームディレクトリ等を共通化することで統一的なアクセスができる.しかし,システムディレクトリに対してはCPUアーキテクチャやライブラリなどが同一でない場合には,共通化することが困難である.また,システム管理権限のないユーザである場合,システム依存ファイルの管理ポリシーの違いなどによる利用制限が問題となる.本研究では,ファイルシステムの名前空間をユーザ毎に管理するために, Virtual File System(VFS)のディレクトリエントリ管理に対して仮想名前空間を定義する.仮想名前空間を元にユーザ毎にファイルシステムに依存しない名前空間管理可能にするVFSの名前空間管理機構を提案する.
社団法人電子情報通信学会の論文
2004-01-21