ソルガム乾燥葉の消化率に及ぼす葉の切断長および供試量の影響

概要

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葉の原形を保つ材料をセルラーゼ溶液に直接浸漬して消化率を推定する簡易セルラーゼ法を開発中であり,この1変法である乾燥葉-静置法の有利性は正岡・樽本で論じた。本報では簡易セルラーゼ法(乾燥葉-静置法)で,より正確かつ容易に乾物消化率(IVDMD)の品種間比較を行うための葉の切断長及び容器当りの供試葉片数についての検討結果を述べる。1)IVDMDは葉を細断するほど高くなる。しかし,切断長にかかわらず,IVDMDに対する品種の順位は常にbl CK-60>bmr-18>N-18>Bl CK-60であり,またbl CK-60とBl CK-60の間のレンジも大差なかった(図1)。2)供試量では,5枚〜20枚乾物量(約0.4〜1.6g)の間ではIVDMDにほとんど差がなく,また品種間の変動も微少であった(表1,2)。3)上記の結果から,無理に細断する必要はなく,葉は容器の長さに合わせて切り(7cm長の葉片),また供試量は55ml容器で乾物重約0.4g(7cm長の葉片で5枚程度)で十分IVDMDの品種間比較は可能と考えられた。
日本草地学会の論文
1980-07-31