ノルウェーにおける社会福祉サービス供給体制のあり方
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概要
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福祉先進国と呼ばれる北欧諸国では, 公的セクターによる福祉サービスが充実しているのみでなく, ボランタリーセクターの活動も盛んである。本研究では, 北欧諸国の中でもノルウェーを取り上げ, その状況を明らかにした。ノルウェーにおいては, 社会福祉サービス供給についてはコミューネの役割が大きく, サービス提供における権限をもつだけでなく, 財政面での保障がされている。しかし, 公的セクターだけでなく, ボランタリーセクターの役割も大きい。ノルウェーの成人についてみると, ボランティア活動に参加する割合が高い。また, ボランタリーセクターに対しては, 税制上の優遇および, 従事者の所得についての優遇があり活動を支えている。福祉サービスについて, 公的セクターが十分に供給できる体制を整えつつ, さらに市民の自主的な活動も併せて支援していることが福祉サービスの充実につながっていることが明らかとなった。
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