ノルウェーにおける第2次世界大戦後の社会保障・社会福祉制度の展開
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概要
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ノルウェーにおける社会保障,社会福祉制度の発展についてまとめ,日本への示唆について検討を行った。ノルウェーは,1905年まではスウェーデンとの連合王国であったが,1892年工場労働管理法,1894年労働者災害補償法が制定された。第二次世界大戦後には,1966年社会保険法,1991年ソーシャルケア法などが制定されている。社会保険法により,国民保険税が徴収され,社会保障・社会福祉制度の財源となっている。また,ソーシャルケア法は,提供するサービスの具体的な内容について取り決めているものといえる。また,白書を中心に今後の展開について考察を行った。1994年に発刊された白書"The Welfare White Paper Welfare towards 2030"において,社会保障・社会福祉の財源である国民保険税について言及され,石油資源からの収入の減少を視野に入れた提案を示している。日本においても,ノルウェーに見られるような財源も含めた長期的な展望を,年金問題だけでなく,社会保障・社会福祉制度全体で行うことが必要であると考えられる。
- 中部学院大学の論文
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