非連続型テキスト(数量資料など)の理解要件と処理技能形成に関する検討 : 図表・図式の処理及びその技能向上の要因解明の試み
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概要
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まず、PISA 2003の結果に関する文科省(2005)の分析、並びに学校教育における統計資料の活用と指導の現状などに関する依田(2003)の展望に基づいて、「解釈し評価する技能」の形成の重要性、及び非連続型テキスト活用技能の指導充実の必要性を指摘した。次に、Sample Tasks from the PISA 2000(OECD,2002)に含まれる3種類の非連続型テキスト(グラフ、図式、表)とそれらに基づく課題の紹介及び分析を行い、その結果を踏まえて適切な処理に必要な概念・技能・知識(具体的には、関数、補助線、集合、代表的情報表示技法とその特長、洞察の準拠枠など)とそれらの形成・向上に有効な指導内容(具体的には、関係の顕在化の例示と改善の試行、ベン図・グラフなどの例示と作成実習、意識の高い生徒の発表なども活用した「実践的教養」の日常的な涵養など)の指摘を試みた。そして、多難な将来が予見される現在におけるPISA型「読解力」(≒適応力)形成の支援の可能性と重要性について述べて本論文の結びとした。
- 宮崎公立大学の論文
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