健康帰属意識の影響要因に関する調査研究 : 健康習慣ならびに健康度自己評価との関連

概要

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本研究では、30歳以上の中高年者621人(男性250人、女性371人)を対象に、健康帰属意識と、健康習慣ならびに健康度自己評価、疾病経験の有無との関連性について検討した。その結果、以下のことが明らかとなった。(1)Wallston, B.S.et al (1976)の健康帰属スケール(11項目)の翻訳版を日本人対象者に実施し、そのデータの因子分析(主成分分析・バリマックス回転)を行った結果、原版と全く同様の2因子構造が確認され、内的健康帰属意識尺度(5項目)と外的帰属意識尺度(6項目)の2下位尺度が構成された。両尺度の信頼性(Cronbachのα係数)も比較的高いことが確認された。(2)内的な健康帰属意識に有意な影響を及ぼす変数について、重回帰分析による検討の結果、睡眠時間、間食習慣、喫煙習慣、運動習慣、健康度自己評価3:同年輩他者との比較健康感、年齢、という6つの変数によって、その影響がある程度説明されることが明らかになった。(3)外的な健康帰属意識に有意な影響を及ぼす変数について、重回帰分析による検討の結果、睡眠時間、塩分摂取、健康度自己評価:10年前との比較健康感、年齢、性別という5つの変数によって、その影響がある程度説明されることが示唆された。
東海大学の論文