ボトムスキップ形擬似共振電源用パワーICの開発(回路技術関連)
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概要
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高効率で低ラジオノイズの特長がある擬似共振を使用したスイッチング電源は、負荷が軽くなるとスイッチング周波数が高くなるため電力の総合変換効率が低下する傾向にある。この点を改善するため今回、定格最大負荷付近では通常の擬似共振でスイッチングし、定格最大負荷の約60%以下ではスイッチング素子に印加されるLCリンギング擬似共振電圧の最初のボトム(極小値)をスキップして第二のボトム点でスイッチ素子がオンするスイッチングモードに自動的に変化するパワーICを開発した。また、スイッチングモードが安定に遷移できるように負荷変化に対してヒステリシス特性もつようにした。このパワーICを使用したスイッチング電源は、定格最大負荷の約60%以下では既存の擬似共振パワーICよりも3%以上変換効率が改善される。このパワーICはパワーMOSFETと制御用ICの2チップで構成している。制御ICの機能によりボトムスキップ機能のほかに、軽負荷時に対応するとパルスレシオ制御スイッチング発振、およびごく小さい電力供給を目的とする待機電力動作に対応するバースト発振ができる機能も併せ備えている。
- 2002-02-14
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