登熟温度が水稲もち品種・系統のもち質に及ぼす影響
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概要
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中晩生のもち35品種・系統を用い,移植期を変え登熟湿度の違いが,もち質に及ぼす影響を検討した.1.白度について,登熟温度と有意な関係はみられなかたったが,玄米,精米で作期の影響をあまり受けないいくつかの品種・系統がみられた.2.登熟温度とRVA特性の関係は,22℃以下となるとブレークダウンが大きくなり,コンシステンシーとは正の相関関係がみられた.3.硬化速度と相関が高いRVAピーク温度は登熟温度と相関が高く,両者間の回帰直線の傾きは品種により異なった.この中で,「佐賀糯45号」は傾きが小さかったことから,登熟温度が硬化速度に及ぼす影響が小さいと思われた.4.尿素崩壊性は登熟温度およびピーク温度との間で有意な相関関係がみられ,もちの硬化速度の判断に有効と思われた.5.これらの成果を利用して,今後はもち質の安定した品種選抜を進めていく.
- 2007-05-15
著者
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