医学知識発見におけるルールの興味深さ指標の評価(知的創造作業支援)

概要

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本論文では,医療データセットを用いた2つの実証実験を通して,医学知識発見における興味深さ指標の有用性を調べ,興味深さ指標の活用方法を議論する.まず,髄膜炎の医療データセットから生成されたルールに対し,40種類の多様な興味深さ指標と医師による評価結果を得た.そして,F-Measureと相関係数を使って興味深さ指標が持つ医師の興味の推定性能を見積もり,興味深さ指標間で比較した.肝炎の医療データセットでも同様の実験を行った.その結果,Accuracy,Uncovered Negative,Peculiarity,Relative Risk,Chi-Square Measure for One Quadranは,医学ドメインでの人間の興味を安定かつ妥当に推定する可能性が示された.また,推定性能は医師が立てる仮説の確かさに依存すること,興味深さ指標を組み合わせて,マイニングシステムとのインタラクションを通した医師の仮説生成・検証を支援しうることが示唆された.
社団法人情報処理学会の論文
2007-04-15