新潟県中越地震により発生した芋川流域の崩壊及び地すべりのGISによる特性解析

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概要

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2004年の新潟県中越地震により、信濃川水系魚野川支流の芋川流域で多発した崩壊・地すべりの特性をGISにより解析した。芋川流域で発生した崩壊・地すべりの占有面積率は、関東大震災や台湾集集地震と同様に高い値であった。崩壊は地すべりと比べて、平均的な規模は小さいが発生件数が多いため、流域全体では崩壊・地すべりの占有面積率は同程度の値であった。崩壊は30〜40°の斜面で多発しているのに対し、地すべりはより勾配の緩い20〜30°の斜面で多発していた。崩壊・地すべりともに砂岩・砂岩泥岩互層で多発していた。崩壊と比較すると地すべりは、地すべり地形内・外の占有面積率の差が著しく、地すべり地形内ではほとんど地すべりが発生しなかった。

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