卵アレルギー患者血清によるIgE結合卵白抗原の検索 : ニワトリ,ウズラ,アヒル卵の主要タンパク質について
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概要
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卵アレルギー発症の要因であるアレルゲン検索を患者血清によるIgE結合性より検討した.ニワトリ,ウズラ,アヒルの卵それぞれを用い,患者血清についてはインフォームドコンセントが得られた患者の血清を用いた.卵白中のOT,OI,OA,OM,LYに対して,immunoblotsの免疫測定法を用いて,乳幼児の卵アレルギー患者血清とのIgE免疫反応性から卵白アレルゲンの検索とその特異性について検討した.本研究結果から,卵アレルギー患者血清中のIgE抗体による抗原結合性は,個人差などによる要因で特定の特異的抗原を明確にすることは出来なかった.しかし,本実験に供した33名の卵アレルギー患児については,H-OMは卵白アレルゲンとして約50〜73%の陽性率を示し,主要タンパク質の中で最もアレルゲン性の高いタンパク質であった.
- 武庫川女子大学の論文
著者
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大室 和代
宝塚第一病院・小児科
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大室 和代
武庫川女子大学 食栄
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鎌田 陽子
武庫川女子大学生活環境学部食物栄養学科
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高橋 享子
武庫川女子大学生活環境学部食物栄養学科
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寺田 慎子
武庫川女子大学生活環境学部食物栄養学科
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高橋 享子
武庫川女子大学生活環境学部 食物栄養学科
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鎌田 陽子
辻製菓専門学校
-
高橋 享子
武庫川女子大学家政学部
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