ダイコクネズミ可移植性腫瘍の脂肪酸構成
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
ダイコクネズミの可移植性腫瘍として腹水肝がんAH13, AH66F, AH130, AH7974および吉田肉腫(各15匹に移植),3-methylcholanthrene誘発肉腫MCD661(腹水型および皮下移植固形腫瘍,各10匹に移植)をえらび,腫瘍細胞,肝組織,腹水,さらに正常肝組織(10匹)の脂質を抽出し,その脂肪酸をガスクロマトグラフィーにより分析した。腫瘍細胞と担がん肝組織の脚肪酸構成を比較すると,前者において2:4が低率で,18:01が高率である(p<0.05)。正常肝における18:2/18:1は2.1であるのに対し,腫瘍細胞AH 13,AH 130,MCD 661(SC)はそれぞれ1.0,0.7,0.6と低かった。腹水中の脂肪酸はAH 7974以外の腫瘍では肝組織よりも18:1が高率で20:4が低率を示した。MCD 661の腹水型と皮下固形腫瘍ではほとんど脂肪酸構成に差を認めなかった。
- 千葉大学の論文
著者
-
岡崎 伸生
国立がんセンター
-
岡崎 伸生
国立がんセンター病院内科
-
荒木 英爾
国立がんセンター内科
-
吉田 孝宣
国立がんセンター病院・内科
-
荒木 英爾
国立がんセンター病院臨床検査部生化学
-
吉田 孝宣
千葉大学医学部内科学第1講座:(現)国立がんセンター病院内科
-
荒木 英爾
国立がんセンター
-
吉田 孝宣
国立がんセンター病院
関連論文
- 43 肺癌患者における末梢血リンパ球のNKactivity
- 29.特異な画像所見を呈する肝内腫瘤性病変を有した1例(第861回 千葉医学会例会・第1内科教室同門会例会)
- 肝内末梢型胆管細胞癌の臨床病理学的検討
- 胆管内発育型肝細胞癌6例の臨床放射線学的検討
- 10cm以上の大型肝細胞癌の臨床病理学的検討と治療方法の選択
- 24.径5cm以下肝細胞癌97例の術後残肝再発に関する臨床放射線的検討(第761回 千葉医学会例会・第1回 内科教室同門会例会)
- ダイコクネズミ可移植性腫瘍の脂肪酸構成
- ヌードマウスに継代移植されているヒト肝細胞癌の脂肪酸に関する研究
- 必須脂肪酸欠乏ラットに継代移植された腹水肝癌細胞AH130の脂肪酸に関する研究
- 肝がんの脂質
- ヒト肝臓の脂肪酸の研究 : 1.ヒト肝臓脂肪酸の部分的同定
- 11. 肝疾患における肝の脂肪酸代謝に関する研究 : 第1報 ヒト肝の脂肪酸構成について(臨床検査,その他,第45回千葉医学会総会 第14回千葉県医師会学術大会 第7回日医医学講座連合大会)
- 12. 肝疾患における肝の脂肪酸代謝に関する研究 : 第2報,位置異性体分析による脂肪酸代謝の解析(臨床検査,その他,第45回千葉医学会総会 第14回千葉県医師会学術大会 第7回日医医学講座連合大会)
- 275 T_1N_0M_0肺がん患者の血清成分にみられる発症前生活習慣の影響
- 脂質の薄層のクロマトグラフィー(III) : 薄層クロマトグラフィー検出試薬の脂肪酸構成分析に及ぼす効果
- ヒト胆嚢の脂質
- 必須脂肪酸欠乏ダイコクネズミ睾丸の高度不飽和脂肪酸の化学イオン化マススペクトロメトリー
- 化学イオン化マススペクトロメトリーによるHexadecenoateの位置-および幾何-異性体の鑑別
- モノ不飽和脂肪酸の化学イオン化マススペクトロメトリ-
- 癌における脂質代謝
- 肝臓脂質の死後変化
- がんと脂質 (〔日本油化学協会〕創立30周年記念特集号--最近10年間の日本の油化学) -- (トピックス(学問の最近の進歩に関するやさしい解説))
- 肝細胞癌患者に対するDoxorubicinとTegafurとの効果の比較〔英文〕
- 肺巨細胞癌の1症例における根治手術前・後の血清糖タンパク濃度の変化について : 関東支部 : 第75回日本肺癌学会関東支部会
- II-B-39 肺癌患者血清中の糖タンパク測定の診断的意義について
- 3.肺癌患者血清中の免疫抑制酸性蛋白について:70回肺癌学会関東支部
- 肺癌患者血清中の免疫抑制酸性蛋白(lmmunosuppressive Acidic Protein,IAP)について(第2報)
- 第6回日本肝臓学会総会 シンポジウム(V)
- 原発性肝癌に関する研究 第4報 : 肝内胆管癌の臨床-剖検57例の検討
- 制癌剤の検査デ-タへの干渉 (制癌剤と臨床検査)
- 癌臨床の現場における説明と同意 (昭和63年度医政シンポジウム--説明と同意(含 質疑応答)) -- (説明と同意--現場からの意見)
- 病名告知とサポ-ト (癒しの技術とタ-ミナルケア) -- (タ-ミナルケアにおける癒し)
- 癌専門病院の立場から (癌の告知とタ-ミナルケア)
- 腫瘍マ-カ-の臨床-1-消化器疾患を中心として(これからの医療-53-)
- 腫瘍マ-カ-の臨床-2-消化器疾患を中心として(これからの医療-54-)
- 化学療法 (肝癌最近のトピックス)
- 治療総論 (肝癌最近のトピックス)
- 肝細胞癌に対する化学療法の効果判定法 : 治療後の遠隔成績からみた検討
- がんと脂質
- 肝がんの脂質
- 肝細胞癌におけるAg-NORs数とBrdU標識率の比較検討
- 進行多発肝細胞癌の予後因子 : 全身性化学療法施行例における検討
- 核DNA量からみた肝細胞癌の術後遠隔成績 : フローサイトメトリーによる新鮮試料を用いたprospectiveな検討
- Eicosatrienoic Acid ω9の増加を示した肝硬変症肝の脂肪酸分析
- 肝動脈瘤の1治験例
- 小型肝細胞癌97例の術後残肝再発に関する臨床放射線的検討
- Serum and tissue prolyl hydroxylase(PH) in hepatocellular carcinoma and gastrointestinal cancer.
- Imaging of adenomatous hyperplastic lesions containing and not containing hepatocellular carcinoma in the liver.
- On glucagon loading test for evaluation of total liver function.
- タイトル無し
- タイトル無し
- A new determination method of type IV collagen in sera and its clinical application for liver metastasis in gastrointestinal cancer.