必須脂肪酸欠乏ダイコクネズミ睾丸の高度不飽和脂肪酸の化学イオン化マススペクトロメトリー

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概要

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必須脂肪酸欠乏状態にあるダイコクネズミの睾丸組織から得た総脂質とグリセロリン脂質の脂肪酸をガスクロマトグラフィー化学イオン化質量分析-コンピュータシステムによって分析した。高度不飽和脂肪酸のpermethoxy-誘導体の分子量は擬似分子イオンと擬似分子イオンから連続してメタノールが失われて生ずる特徴的イオン群から同定した。2重結合の位置は2つのメトキシ基間のC-C原子間の切断によって生ずるイオンから決定した。本法によって20:3,20:4,22:3,22:4,22:5,24:4,24:5,26:4,26:5などの不飽和脂肪酸が正常の睾丸組織に見出された。さらに,必須脂肪酸欠乏状態下の睾丸組織では20:3,22:4,24:4,26:4などの位置異性体が検出された。permethoxy-誘導体の質量分析でm/e 535の主ピーク,その他フラグメントイオンなどから,未知不飽和脂肪酸のひとつは7,10,13-docosatrienoic acidと同定された。
千葉大学の論文

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