ガマ腫の硝酸銀注入療法についての検討

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概要

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1989年2月から1990年6月までに当科を受診した舌下型ガマ腫8症例に対して硝酸銀注入療法を施行した。性別は男性3例,女性5例で,年齢は23歳から69歳までで平均43.8歳であった。(1)中島らの報告した硝酸銀注入灌流法は3例に行い,結果として1例は術後強い炎症反応を生じ,1例は中等度の炎症反応を認め,他の1例は経過良好であった。他方,(2)われわれが考案した硝酸銀注入切開法は5例に施行し,1例に強い炎症反応を認めたが,他の4例は特別な症状もなく経過順調であった。本療法を施行した8症例は,処置後12か月から29か月を経過した現在まで再発はない。このように硝酸銀注入法は適切に用いればその成績は良好であり,特にわれわれが考案した硝酸銀注入切開法は簡便な方法であり,かつその経過も順調であったことより,ガマ腫の治療法の1つとして提唱したいと考えている。
千葉大学の論文
1991-12-01

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