動的・静的条件における腕の長さ知覚の検討 : 錘の付与と肘の位置の効果(一般セッション(4),「手」,「感性情報処理」及びヒューマン情報処理一般)

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概要

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体性感覚にもとづく物体(棒)の知覚と身体の知覚は類似していると考えられている(Turvey,1996)。そこで本研究では、棒の長さ知覚実験を参考にして、腕の長さを知覚する実験を行った。腕の動かしたり静止している条件下で、知覚される腕の長さに錘の付加や肘の位置が及ぼす効果を調べた。その結果、肘を置く位置が体から遠ざかるほど、知覚される腕の長さが過小評価されることが示された。また、腕を振ったときに限って錘を付加する効果が見られた。手に錘を付けると腕に錘を付けたときよりも、知覚される腕の長さが長くなった。この結果は、腕を振ったときは腕の長さ知覚と棒の長さ知覚が共通した体性感覚情報(慣性モーメント)を利用している可能性を示唆している。
2006-11-30

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