溶媒抽出-誘導結合プラズマ質量分析法による貝の硬組織中ランタノイドの定量
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
The lanthanoids in shell of shellfish were determined by ICP-MS. The intensities of lanthanoids were very highly suppressed by large amounts of calcium ions, which made their determination difficult. It was necessary to separate any lantanoids from calcium. We applied the solvent-extraction method to separate the lanthanoids from the interfering calcium. The chelating agent was easy to form the chelate for lanthanoids; then, a reagent that could extract the chelate from the acid solution was chosen. 1-phenyl-3-methyl-4-trifluoroacetyl-5-pyrazolone (HPMTFP), in which the pK_a value was 2.56, was chosen as the extraction reagent. Hard tissues of shell used in the present work were treated with inorganic acids. Lanthanoids were extracted with 0.01 mol/1-HPMTFP in diisobutyl ketone at pH 2 in order to separate it from the interfering calcium. The organic solvent, including the chelate, was decomposed in inorganic acid, and was made to be an aqueous solution. Lanthanoids in the solution were determined by ICP-MS. The lanthanoids content in the shell was found to be 0.82〜124ng/g.
- 2007-01-05
著者
-
藤野 治
近畿大学理工学総合研究所化学研究室
-
北辻 真宏
近畿大学理工学総合研究所化学研究室
-
吉田 卓司
近畿大学理工学総合研究所化学研究室
-
梅谷 重夫
京都大学化学研究所
-
藤野 治^
京都大学化学研究所
関連論文
- 溶媒抽出-原子スペクトル分析法による魚の鱗および骨中の多元素定量
- 溶媒抽出-誘導結合プラズマ質量分析法による貝の硬組織中ランタノイドの定量
- 誘導結合プラズマ発光分析法による貝の硬組織中マグネシウム定量への溶媒抽出法の適用
- 作物の発芽・生長時における水素,カリウムおよび2族元素などイオン類の吸収と放出挙動に対するpHの影響
- 水溶液からのハイドロキシアパタイトの合成に関する基礎的研究
- 水圏・気圏における化学物質の動態に関する研究 (平成13,14年度プロジェクト研究(3)『環境と物質科学』の総括)
- 溶媒抽出/誘導結合プラズマ発光分析法による貝の硬組織中マンガン、鉄、銅及び亜鉛の定量
- 溶媒抽出-ICP発光分析法による貝の硬組織中多元素の定量に関する研究
- 溶媒抽出--ICP発行分析法による貝の硬組織中多元素の定量に関する研究
- ICP発光分析法による琵琶湖の真珠母貝(イケチョウガイ)の硬組織中多元素の定量と分布
- 水耕栽培法によるカイワレ大根の発芽・生長時におけるランタノイドイオンの吸収, 放出および各部位への蓄積
- P-7 琵琶湖産真珠の母貝イケチョウガイの硬組織(貝殻および真珠)中多元素含量と分布(日本貝類学会平成 11 年度(創立 70 周年記念)大会(東京)研究発表要旨)
- 誘導結合プラズマ質量分析法による湖水中テルルの定量
- ICP質量分析法によるアパタイト鉱物中の希土類元素, トリウムおよびウランの定量
- ICP質量分析法によるアパタイト鉱物中の希土類元素,トリウムおよびウランの定量
- カイワレ大根の種子及び葉, 茎, 根中のアルカリ金属など多元素の定量と分布
- カイワレダイコンの発芽・生長時における培養液中水素イオンとカリウムイオンの濃度変化 : アルカリ金属イオンの影響
- 誘導結合プラズマ質量分析法および発光分析法によるリン酸塩希土類鉱物中の希土類元素の定量
- カイワレ大根の発芽・生長時における培養液中水素イオンとカリウムイオンの濃度変化
- 溶媒抽出-ICP 発光分析法による天然水中リン酸イオンの定量
- 天然水中のリン酸イオンの溶媒抽出/誘導結合プラズマ発光分析法による定量
- 溶媒抽出-パイロリティックグラファイト被覆処理炭素管アトマイザー原子吸光分析法によるリン酸塩鉱石中のユウロピウムの定量
- アパタイト鉱物中のサマリウムの溶媒抽出-誘導結合プラズマ発光分析法による定量
- 原子吸光法による一酸化二窒素-アセチレン炎中におけるユウロピウムのイオン化挙動の研究
- 天然水中の微量金属の原子吸光分析--DDTC-DIBK抽出による分離・濃縮法の検討
- 多座配位ホスフィンオキサイド類共存下での水相/有機相間イオン移動反応の液液界面ボルタンメトリーによる研究
- 4-アシル-5-ピラゾロン誘導体及びその二価金属錯体のプロトン及び炭素-13核磁気共鳴
- 誘導結合プラズマ発光分析法によるリン酸塩鉱石中のウランの定量
- 溶媒抽出-誘導結合プラズマ発光分析法によるリン酸塩鉱石中のスカンジウムの定量(無機材料分析のためのスペクトロメトリー)
- 溶媒抽出-グラファイト炉原子吸光分析法による天然水中のカドミウムの定量
- 溶媒抽出-グラファイト炉原子吸光分析法による天然水中の銅、鉛およびカドミウムの定量
- 環境指標としての淡水産貝類中の金属イオンに関する研究
- 高周波プラズマを原子化源としたランタンおよびユウロピウムの発光分析
- 生体試料中の微量金属元素定量における前処理法の検討
- 誘導結合プラズマ発光分析法によるリン酸塩鉱石中の希土類元素の定量
- 原子吸光法による一酸化二窒素-アセチレン炎中における希土類元素のイオン化挙動の研究
- パイロリティックグラファイト被覆炭素チューブアトマイザーによるジスプロシウムの原子吸光分析
- 炭素チューブアトマイザーによるイッテルビウムの原子吸光分析 : リン酸塩鉱物への適用
- 溶媒抽出-ICP発光分析法によるリン酸塩鉱石中のトリウムの定量
- グラファイト炉-原子吸光分析法および放射化分析法によるハマグリ貝殻中のマンガンの定量と分布
- 溶媒抽出-ICP発光分析
- 大環状配位子をイオンサイズ選択性マスキング試薬として利用した金属イオンの高選択的溶媒抽出系の設計
- 金属イオンの分離・濃縮法としての溶媒抽出系の設計