4-アシル-5-ピラゾロン誘導体及びその二価金属錯体のプロトン及び炭素-13核磁気共鳴
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概要
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抽出試薬である4-アシル-5-ピラゾロン誘導体及びその二価金属錯体の^1H, ^<13>C-NMRを測定し, それらの化学シフト値と化学特性を関連づけた.フリー配位子においては, C_4,C_5炭素の化学シフト値とpK_aとの間に直線関係が成り立つことが見いだされた.又, 芳香族置換誘導体とアルキル置換誘導体とでは, その傾斜がそれぞれ異なり.C_4炭素の直線の傾斜は後者のほうが大きくなる.一方, 錯形成における化学シフト変化をCIS(coordination-induced shifts)値によって検討した結果, C_1,C_2,C_3,C_5炭素ではその電子密度が減少し, C_4炭素では一つを除いて増加することが分かった.更に, C_3,C_4,C_5炭素ではCIS値と置換基R_2のΣσとの間に直線関係が成り立つことが認められた.
- 社団法人日本分析化学会の論文
- 1990-10-05
著者
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