薬物弁別 : その方法と解釈に関する最近の傾向
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概要
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薬物の刺激特性に基づく弁別行動を介してその薬物の特徴を記述する方法の一つとして,薬物弁別(drug discrimination)法がある。1970年後半以降,行動薬理学,心理学,医学の領域で広く用いられるようになり,その結果多くの論文が公刊されるに至っている。福田(1985)は三年前,その当時の薬物弁別の研究動向にふれ,方法論に関する新たな流れを指摘した。その後も多くの論文が次々に公刊され,方法論のみならず結果の分析や解釈等の問題も取り上げられるに至っている。本論文は,過去三年間の薬物弁別に関する研究を中心にして,その新しい動向を探るとともに,今後の研究の方向を検討することを目的とする。
- 横浜国立大学の論文
- 1988-10-31
著者
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