ニワトリ小腸の神経支配について
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概要
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ニワトリの小腸と大腸に沿って走る神経は, intestinal nerve of Remakと呼ばれている.この名称は, 解剖学的所見にもとづいているが, 走行も明確でないし, 機能に関する知見は全く見当たらない.そこで, 著者らのうち安川らは, 大腸領域を走る本神経について追究し, 大腸支配を解明し報告した.これに続いて, 小腸領域において本神経を刺激し, 支配効果を吟味してみた.この成績を要約すると, つぎの通りである.なお, 便宜上, 小腸領域に位置するintestinal nerve of RemakをINR(S), 大腸領域のそれをINR(L)と略称して, 区分しておく.1.INR(S)は, 小腸(十二指腸および空回腸)を促進的に支配する遠心性線維を含む.2.INR(S)とINR(L)は, 解剖的外観にもかかわらず, 機能的なつながりはない.3.INR(S)は, 迷走神経の末梢部分である.
- 鹿児島大学の論文
- 1972-03-30
著者
-
奥村 克彦
Laboratory Of Veterinary Physiology
-
長野 慶一郎
Laboratory Of Veterinary Physiology
-
安川 正敏
Laboratory of Veterinary Physiology
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