インドネシア(ジャワ近辺)の食品
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
ジャワ島およびその近辺でみられる主な食品30数種について解説した.インドネシアは米が主食であり, わが国と同様に大豆加工製品が発達している.また, 主要蛋白質資源を魚介類に求めているなど, わが国と共通した要素をもっている.しかしその食品は味覚的にかなり異質なものに感じられる.その原因はトウガラシを主とする香辛料の多用と, あらゆる食品にココナツの香料が付加されている点にあると考えられる.ココナツが熱帯地方において最も重要な食品でありうるのは, その主成分である油脂がほとんど飽和脂肪酸からなる点に負うところが大きいと思われる.一方, 香辛料の使用量は環境条件の向上とともに減少すべきものであろう.インドネシアの人々は正規の食事以外に盛んに間食をとる習慣をもち, これが食生活の上でも重要な位置を占めていると思われる.そして, 間食用の軽食品類はきわめて豊富であり, なかでももち米とヤシ糖およびココナツの組合せになる甘く腹持ちのよい生菓子類が好まれている.
- 鹿児島大学の論文
- 1983-03-15
著者
関連論文
- 甘藷切片からの希薄水酸化ナトリウム溶液による可溶性糖の向流抽出に関する研究
- 「葛粉(くづこ)一覧」および「澱粉(くずこ)一覧」について
- インドネシア(ジャワ近辺)の食品
- 甘藷澱粉の内部油分に関する研究 : 澱粉粒の成長と内部脂肪酸の変化
- アカザカズラ, アメリカサトイモ, およびショクヨウカンナの澱粉について
- テッポウユリの澱粉について
- 中国産澱粉(II) : 馬蹄粉および藕粉について
- 甘藷より分離したBacillus属のマセレーション酵素について(第1報) : Bacillus sp.KYS-7によるマセレーション酵素の生産とその2,3の性質
- ウコン(ターメリック)の澱粉について
- 中国産澱粉(I) : 市販澱粉数種について
- 甘藷のγ線照射と低温障害について