1.林分構造と地形の関係分析に関する研究 : 上層木平均樹高の分布と構成
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概要
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林地についての情報の収集および管理は, 林業の経営計画にとって大切であり, 本報では, 林地についての情報つまり林地生産力(上層木平均樹高)の推定法とその分布を明らかにし, それらの分布の応用について若干検討を行なった。林地生産力の推定には, 林木をとりまく水分条件と密接な関連のある因子として斜面型, 傾斜角, 露出度と有効起伏量の地形因子を採用した。最終的には, 上記の地形因子から得られた有効貯留量, 露出度および有効起伏量を独立変数として推定を行なったところ, どの独立変数も有意であったが, 重相関係数は, 0.72であった。次に50m×50mの方形区を最小単位として, 対象地域全体の3独立変数を地図上で計測し, それらから上層木平均樹高を推定し, その分布を明らかにした。それによれば, 隣接する地域でもその林地生産力の分布状態は決して一様でなく, またその構成様式にもかなりの相違があることがわかった。
- 鹿児島大学の論文
- 1982-03-25
著者
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