若年女性における痩せ願望と食生活状況
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概要
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若年層の女性は、心身の成長期・成育期であり母性としての身体づくりの大切な時期でもある。そこで、自己の身体状況を感知し、正しい理解を導くために本学短期大学部食物栄養学科1年生を対象に身体状況及びその背景となる生活状況について無記名のアンケート調査を実施し、検討した。その結果、多くの者が「痩せ願望」を持ち、自分の体重を過大評価していた。また減量を望む一方、朝食の欠食や運動不足、便秘傾向といった問題点がうかがえた。便秘傾向にある者では、ない者に比し、生活の不規則及びそれによって生じると思われる肉体的な愁訴が多く見られた。また、食習慣調査表を用いて摂取状況を見た結果、全体として、たんぱく質源食品、カルシウム源、ビタミン源、食物繊維の摂取不足が見られた。BMIにより分類された肥満者においては、肥満を意識した食べ方をしている一方で肥満を助長する食べ方も多く見られた。また、BMIが「普通体重」で体脂肪率が「軽肥満」と判定された「隠れ肥満」傾向者は、便秘傾向があり、「痩せ願望」を持ち、ダイエット経験があるが失敗していた。以上、今後の食事指導に多くの問題点が提起された。
- 2003-03-31
著者
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