エンパワメントを理念とする患者アドボカシー相談のアクションリサーチ : 患者アドボカシー相談活動に取り組んだ実践過程とその評価
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概要
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本研究の目的は,患者アドボカシー相談における実践過程を明らかにし,その評価をすることである。データは,アドボカシー相談活動を実践するために病院との連携に取り組んだ過程と,実際に相談者に対して行った対応内容を記録した資料を用いた。それらの記録物をもとに,本研究テーマに焦点をあて再整理し,分析を行った。内容分析によるカテゴリー抽出の結果,連携過程では,"活動を紹介する段階","反応を確認する段階","認識をつき合わせる段階","関係を築く段階"の4局面が明らかになった。また相談者への対応は6つのカテゴリーに分けられ,対応者の役割としては,"情報を提供する","支える"の2つが明らかになった。今後の相談活動にあたっては,相談体制を整えることや,連携機関と相談内容の共有化に向けた取り組みが必要性であることなどが示唆された。
- 大阪府立大学の論文
- 2006-03-01
著者
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