悪性神経膠腫の治療戦略2006(<特集>悪性脳腫瘍の病態と治療)
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概要
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放射線照射にtemozolomideを併用する方法を検証した第III相試験により,初めて膠芽腫における化学療法による有意の生存期間延長効果が示された.退形成性乏突起膠腫においては,放射線照射にPCV療法を併用する治療法は,有意の生存期間延長効果を示さなかった.また染色体1pと19qの欠失を有する場合は,別個の腫瘍群として扱うべきであることが示唆された.Low-gradeの神経膠腫では,年齢,組織型,腫瘍径,神経学的症候などが予後因子として抽出され,これらの組合わせによりlow-risk群とhigh-risk群に大別できることが示された.これらのエビデンスに基づいて,現時点における悪性神経膠腫の治療方針を考察した.
- 2006-10-20
著者
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