中枢神経胚細胞腫瘍治療の基本方針
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概要
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中枢神経胚細胞腫瘍治療におけるポイントを概説した.(1)組織型確認のため手術は必須である.(2)Germinomaの手術は生検で十分かどうかについて,特に内視鏡の普及に対応した検討が急務である.(3)Germinomaの術後治療は,全脳室照射に化学療法を併用する方向に向かっている.脊髄照射は不要である.全脳照射でも治癒させることができるが,放射線障害の可能性が否定できない.局所照射では高率に再発する.(4)Germinomaであっても化学療法単独では再発する.(5)予後中間群と不良群に対しては,初期治療後の残存腫瘍に対してsalvage surgeryを行うことによって治療成績が改善される可能性が示された.
- 日本脳神経外科コングレスの論文
- 2006-03-20
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