日本近海産の珍らしいイカ類について VIII : ダルマイカ Promachoteuthis megaptera の再発見
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概要
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1875年6月17日チャレンジャー号が本州野島埼南東から採集した外套長15mmの1個体より知られていなかったダルマイカPromachoteuthis megaptera Hoyle, 1885の1標本が, 開洋丸によってSt. B(31°N, 147°E)から採集された。今回採集された個体は未熟雌で外套長52.4mmで, チャレンジャー標本で欠けていた触腕の特徴等の観察が可能である。チャレンジャー標本の測定値によると今回標本より腕が長いようであるが, 諸特徴は良く一致する。チャレンジャー標本は日本海溝西側斜面の水深6, 000mの上, 最大3, 690m水深でとれ, 本種は北西太平洋海盆の水深6, 000mの所の上部水深2, 750mの所であった。本属には南東太平洋からRoper & Young (1968)の記録したPromachoteuthis sp.が知られるのみである。
- 日本貝類学会の論文
- 1983-09-30
著者
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