給食調理残渣飼料の給与が肥育豚の発育と肉質性状に及ぼす影響

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概要

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給食調理野菜残渣を乾燥粉末化し,その主要成分を分析するとともに,肥育豚の飼料に添加し,豚の発育と肉質性状に及ぼす影響を検討した。給食調理残渣に米ヌカを加え,約80℃で4時間攪拌乾燥処理した。処理物の乾物割合は約87%,粗タンパク質は約21%,総繊維(中性デタージェント繊維)は約27%であった。肥育試験には「トウキョウX」豚6頭を供試し,対照区の3頭には通常の肥育用配合飼料を給与し,試験区の他の3頭にはその配合飼料80%+給食残渣処理物20%を給与した。飼料給与量は両区とも同量とし,体重が110kgになるまで飼養試験を行った。試験期間における1日当たり増体量は,両区とも0.76kgであった。枝肉歩留り,ロース芯断面積,背脂肪厚,その他の肉質性状も両区間に差は認められなかった。官能検査の結果も両区間でほぼ等しかった。以上より,給食残渣処理物は乾物割合で20%程度の代替であれば,肥育豚の飼料として利用できることが明らかになった。
東京農工大学の論文
2003-12-20

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