左眼球を自己摘出した重度の知的障害者に発生した眼窩ハエ症
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概要
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2002年7月26日に栃木県在住の66歳の重度知的障害を有する女性が総合病院・救急外来を受診した.診察の結果,左眼窩内に眼球は見当たらず自己摘出したものと考えられた.開放されていた左眼窩内にはクロバエ科の3齢幼虫が15〜16匹寄生していた.幼虫は成虫に発育させてヒロズキンバエと同定された.組織学的検査の結果,左眼瞼に皮脂腺癌(sebaceous gland carcinoma)がみつかり,眼窩内の眼球運動を司る6つの筋肉と視神経に転移したために,患者自身により左眼球が用手摘出でき,開放していた眼窩内にヒロズキンバエが産卵したものと考えられた.
- 2006-03-15
著者
-
千種 雄一
Department of Tropical Medicine and Parasitology, Dokkyo Medical University School of Medicine
-
桐木 雅史
獨協医大・熱帯病寄生虫病
-
千種 雄一
獨協医大・熱帯病寄生虫病
-
松田 肇
獨協医科大学国際教育研究施設
-
佐々木 邦
Sasaki Otorhinolaryngological Clinic
-
桐木 雅史
独協医科大学・熱帯病寄生虫学
-
桐木 雅史
Department of Tropical Medicine and Parasitology, Dokkyo University School of Medicine
-
松田 肇
Department of Tropical Medicine and Parasitology, Dokkyo University School of Medicine
-
千種 雄一
Department Of Tropical Medicine And Parasitology Dokkyo Medical University School Of Medicine
-
千種 雄一
愛知医科大学
-
松田 肇
獨協医科大学熱帯病寄生虫学
-
松田 肇
東京大学医科学研究所
-
松田 肇
Department Of Tropical Medicine And Parasitology Dokkyo Medical University School Of Medicine
-
松田 肇
独協医科大学熱帯病寄生虫学教室
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