酵素抗体法(ELISA)による日本住血吸虫由来の循環抗原の検出
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概要
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雑誌掲載版日本住血吸虫感染時に宿主の血清中に現われるといわれる虫体由来の循環抗原を酵素抗体法(ELISA)により検出した.免疫電気向流法(CIE)で循環抗原を検出し,ELISAの結果と比較した.抗成虫抗体をウサギにより作成し,特異IgG分画を得て,ELISAとCIEに用いた.ELISAにはペルオキシダーゼ標識抗成虫抗体を作成し,マイクロタイタープレートで固相サンドイッチ法を行った.CIEには高電気浸透の1%アガーを用いた.感染後7週のマウス血清では感染虫体数にかかわらずに12例中全例に循環抗原を証明できた.感染ウサギ血清では800セルカリア感染のもので感染後6週以後9週まで(10週目に死亡)循環抗原を証明できたが,10, 20, 70セルカリア感染のものではできなかった.ELISAとCIEの抗原検出感度はほぼ同じであった.フィリピン・レイテ島における本症患者血清40例について循環抗原を検索し,CIEではすべて陰性であったが,ELISAでは1例に高値を得た.本症の免疫血清診断では,循環抗原検出よりも,特異抗体検出が重要である
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