総合病院の集中治療室で脳挫傷患者に見られたヒロズキンバエによる口腔内ハエ症
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概要
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2004年7月5日に, 転落により頭部打撲を受けた59歳の男性患者が総合病院・救急外来に搬送された.CT検査により脳挫傷と脳内出血を認めたのでICUに入室となり, ICU内では痙攣発作と脳内出血の悪化を認めたので鎮静薬と低体温法を施行された.7月9日のICUより退出時に口腔内の咽頭・喉頭部に体長約10mmのハエ幼虫が50匹余り寄生しているのが発見され, 幼虫はヒロズキンバエの3齢幼虫と同定された.ICUでは看護師が1日1回の口腔ケアを施行しているが, 咽頭・喉頭部の寄生だったために発見が遅れた可能性がある.ICU入室期間は3日半である.気温30-35℃でLucilia属の幼虫の体長が10mmを超えるのは産卵後2-6(7)日であるので, 本ハエ症がICU内で発生したものかどうかの判定は保留する.
- 2005-09-15
著者
-
千種 雄一
Department of Tropical Medicine and Parasitology, Dokkyo Medical University School of Medicine
-
桐木 雅史
獨協医大・熱帯病寄生虫病
-
千種 雄一
獨協医大・熱帯病寄生虫病
-
松田 肇
獨協医科大学国際教育研究施設
-
桐木 雅史
独協医科大学・熱帯病寄生虫学
-
桐木 雅史
Department of Tropical Medicine and Parasitology, Dokkyo University School of Medicine
-
松田 肇
Department of Tropical Medicine and Parasitology, Dokkyo University School of Medicine
-
根本 真人
Department of Emergency Medicine, Dokkyo University School of Medicine
-
千種 雄一
Department Of Tropical Medicine And Parasitology Dokkyo Medical University School Of Medicine
-
千種 雄一
愛知医科大学
-
松田 肇
獨協医科大学熱帯病寄生虫学
-
松田 肇
東京大学医科学研究所
-
松田 肇
Department Of Tropical Medicine And Parasitology Dokkyo Medical University School Of Medicine
-
松田 肇
独協医科大学熱帯病寄生虫学教室
-
根本 真人
Department Of Emergency Medicine Dokkyo University School Of Medicine
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