リグニン分解菌に関する研究 : I Cunninghamella elegans var. chibaensisについて
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概要
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1.サルファイトパルプ副産物トヨリグニンを使用してリグニン分解能力のある微生物としてCunninghamell aelegans var. Chibaensisを分離した.2.土壊還流法はリグニンの如き高分子化合物を分解する徴生物の分離に有効な手法である.3.Cunninghamella elegans var. Chibaensisはトヨリグニンのみを含有する培地で十分生育する.またワックスマンの培地上において同調培養を維持できる.4.トヨリグニン上に生育した菌体を以って,吸光変化を調べ,リグニンを短時間内に分解していることを明らかにした.5.トヨリグニンの示す277mμ吸光度は本菌菌体の添加により低下する.またDifference spectraでは,252mμ, 296mμ及び360mμの3個所で本菌により吸光変化を示した.本研究の実験材料トヨリグニンを供与された東洋紡績株式会社,前犬山工場長,農博,三輪萬治氏に対し,誌上より深甚なる謝意を表する.
- 千葉大学の論文
- 1969-12-31
著者
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