単身赴任の健康に及ぼす影響について
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概要
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1985年から1989年まで毎年健康診断を受診している当社男性職員のうちで,1986年度から1989年度の間に単身赴任をしたと申告した236名(単身赴任年数により1群91名,2群80名,3群31名,4群34名に分類)と,対照として同期間中に1度も単身赴任を経験していない169名とについて,retrospectiveに身長,体重,収縮期血圧,拡張期血圧,FBS,ZTT,GOT,GPT,総コレステロールの値,経年変化を比較検討した。検査値でみても異常者率でみても各群間に有意な差は認められず,一定の傾向も認められなかった。単身赴任自体が重要な要因ではない可能性もあるが,追跡期間,分析項目に問題があるとも考えられ,ストレス,ライフスタイル,健康に対する姿勢(health behavior)に照準をあわせた調査方法,項目を検討した上で,数年の期間をかけてprospectiveに調べていきたいと考えている。
- 日本保険医学会の論文
- 1990-12-15
著者
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三好 裕司
明治生命保険相互会社
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佐野 史和
明治生命保険相互会社
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由本 光次
明治生命保険相互会社
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石川 瑞子
明治生命保険相互会社
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由本 光次
ミューニックリージャパンサービス株式会社
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石川 瑞子
明治生命健康開発室
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由本 光次
ミュンヘン再保険会社日本支店(生命再保険)
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