喫煙と社内定期健康診断における身体測定・検査結果との関係についての考察

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概要

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喫煙者と非喫煙者との身体測定・検査結果を比較・検討した。対象は明治生命定期健康診断を受診した,男子5564人,女子31678人であった。喫煙の影響として,体重は低下,ただし,高度喫煙者群では増加傾向が認められた。血圧は喫煙者でやや低い傾向が認められた。総コレステロール,HDL-コレステロールは低下,中性脂肪は上昇しており,血清脂質値は,喫煙が動脈硬化のリスクファクターであることを支持する内容でをあった。血色素,ヘマトクリット,赤血球数,白血球数は喫煙者で高く,血液粘度の上昇を介して,虚血性疾患の誘因となることを示唆している。ZTTの低下は血液免疫の低下と,BUNの低下は蛋白代謝との関連が推測される。腎障害,肝障害に関する項目では,飲酒習慣が関係するγ-GTP以外,喫煙との著明な関連は認められなかった。
1989-12-15

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