片麻痺患者に対する歩行移動動作テストの難易度

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概要

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発症後2年以内の脳卒中片麻痺患者65名の歩行移動動作能力を,93項目のテストを用いて7段階評定した。このデータを介助の要否で,[1],[0]と数値化し,クロス表と主成分分析を使用して,1.テスト項目が難易度の順に配列できるか,2.患者が重症度の順に配列できるか,3.新しく追加したテストによってさらに詳しい患者の重症度分類ができるかを検討した。クロス表を整理することにより,テスト項目を難易度順に,患者を障害度順に配列することができた。また,主成分分析で得られた第1,第2主成分を使って各項目をプロットし,逆C字型に並んだ項目の順序が難易度順に相当することを認めた。一方,第1,第2主成分得点を使った各症例のプロットで,各症例は最重症例を右下,最軽症例を左下とするドーム型に順序よく配列した。テストの種類や項目数を増加したことによって,これまでの43項目を使ったテストでは同じ重症度とされた症例を判別できた。
1998-02-28

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