脳卒中患者の退院時の移動機能予後

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概要

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北里大学病院神経内科に発症後3日以内に入院した過去11年間(1983年4月から1994年3月まで)の脳卒中症例について,性別,年齢,病型,責任病巣の部位,病巣の大きさ,入院時の意識レベル,運動機能障害の程度と,発症1か月後の生死,移動機能予後との関係を検討した。脳卒中を脳出血,血栓性脳梗塞,心原性脳塞栓症に大別すると,2555例中,脳出血は978例,血栓性脳梗塞は1186例,心原性脳塞栓症は391例であった。発症後1か月以内の死亡率は,この順に25.9%, 6.7%, 20.7%であった。病型別に発症年齢分布をみると,脳出血,血栓性脳梗塞,心原性脳塞栓症の順に平均年齢が上昇し,同じ病型では男性に比べて女性の方が高かった。脳卒中発症1か月後の移動機能と発症年齢との関係を病型別に調べると,いずれの病型でも,発症年齢の平均が高くなるほど機能予後が悪化した。この傾向は特に年齢が80歳を越えると著しい。
1997-02-28

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