擬似中間調静止画像知覚における焦点調節機構の役割(ヒューマンコミュニケーショングループ(HCG)シンポジウム)
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概要
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擬似中間調画像観測時に於ける視覚系の復調機能の所在を検討する為に,擬似中間調画像に対する見え方(画素構造の知覚又は画素集合で表現された信号成分の知覚)の違いと焦点調節応答の対応関係が調べられる.提示画像は,正弦波画像と数字画像を誤差拡散法により2値化した画像(擬似中間調画像)であり,画素構造又は画素集合で表現された信号成分を注視している最中の焦点調節応答が赤外線オプトメータを用いて実測された.その結果,以下の特性が明かとなった.(1)注視する画像成分に依存して異なる焦点調節誤差が誘導され,信号成分を注視した方が焦点調節誤差は増加する.(2)信号成分注視の場合,正弦波空間周波数の低下又は文字の拡大に伴い焦点調節誤差は増加する.(3)上記結果は視距離に関係なく成立する.以上の結果は,焦点調節機構と脳内画像処理機構が互いに関連しあうこと,及び,擬似中間調画像の見え方の違いは焦点調節誤差の変化がその一因となっていることを示唆する.
- 社団法人電子情報通信学会の論文
- 2006-03-15
著者
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